xTool F2 Ultra と xTool F2 Ultra UV は、どちらもFシリーズの上位機ですが、
搭載しているレーザーの種類が大きく異なります。
通常版のF2 Ultraは 60W MOPAファイバーレーザー+40Wダイオードレーザー、
F2 Ultra UVは 5W UVレーザー を搭載したモデルです。
先に結論を言うと、金属名入れ・カラー刻印・深彫り・木材加工まで広く使いたいならF2 Ultra通常版、
ガラス・樹脂・透明素材・精密マーキングを重視するならF2 Ultra UV が候補になります。
同じF2 Ultra系でも、向いている仕事はかなり違います。
F2 UltraとF2 Ultra UVの本体比較
xTool F2 Ultra
xTool F2 Ultra UV
まずはレーザーの違いを整理する
F2 Ultra通常版
F2 Ultra通常版は、60W MOPAファイバーレーザーと40Wダイオードレーザーを組み合わせたモデルです。
金属への刻印、カラー表現、深彫り、木材・革・黒系アクリルなど、幅広い素材を1台で扱いたい方に向いています。
F2 Ultra UV
F2 Ultra UVは、5W UVレーザーを搭載した精密マーキング向けのモデルです。
ガラス、樹脂、透明素材、細かい文字やロゴ、熱影響を抑えたい加工などに向いています。
F2 UltraとF2 Ultra UVの違い 比較表
| 比較項目 | xTool F2 Ultra | xTool F2 Ultra UV |
|---|---|---|
| 搭載レーザー | 60W MOPAファイバー + 40Wダイオード | 5W UVレーザー |
| 得意な素材 | 金属、木材、革、紙、黒系アクリルなど | ガラス、樹脂、透明素材、精密部品など |
| 金属加工 | 名入れ、カラー刻印、深彫り、表面加工に強い | 精密マーキング向き。深彫りや強い加工は通常版が向きやすい |
| ガラス加工 | 用途によっては工夫が必要 | ガラスや透明素材へのマーキングに向きやすい |
| 木材・革加工 | 40Wダイオードで対応しやすい | 木材・革の切断や広い面加工は主目的ではない |
| 向いている仕事 | 金属名入れ、銘板、工具、ノベルティ、木製品、革小物 | ガラス小物、樹脂部品、透明素材、細密ロゴ、精密マーキング |
| 選び方 | 幅広い素材と金属加工の強さを重視する方 | UVでしか難しい素材や精密加工を重視する方 |
F2 Ultra通常版を選ぶべき人
F2 Ultra通常版は、金属加工を中心にしながら、木材や革などの一般素材も扱いたい方に向いています。 MOPAファイバーレーザーによる金属表現と、ダイオードレーザーによる木材・革加工を組み合わせられる点が大きな特徴です。
- ステンレス、アルミ、工具、金属プレートなどに名入れしたい
- 金属へのカラー刻印を試したい
- 金属の深彫りや立体感のある加工を重視したい
- 木材、革、紙、黒系アクリルなども加工したい
- 小ロット商品やノベルティ制作を考えている
- 1台で対応できる素材の幅を広げたい
金属名入れを事業用途で考える場合、F2 Ultra通常版はかなり強い候補になります。
ただし、加工したい素材がガラスや透明樹脂中心の場合は、UVモデルも比較した方が安全です。
F2 Ultra UVを選ぶべき人
F2 Ultra UVは、通常のダイオードレーザーやファイバーレーザーでは難しい素材に対応したい方向けです。 特に、ガラス、樹脂、透明素材、細かい文字やロゴなど、精密なマーキングを重視する場合に検討しやすいモデルです。
- ガラス小物や透明素材へマーキングしたい
- 樹脂部品、プラスチック、透明アクリルなどを扱いたい
- 細かい文字、ロゴ、QRコードなどの精密加工を重視したい
- 素材への熱影響をなるべく抑えたい
- 金属の深彫りよりも表面マーキングや細密表現を重視したい
- UVレーザーでしか対応しにくい仕事を想定している
UVレーザーは魅力的ですが、万能ではありません。
木材や革をしっかり切断したい、金属を深く彫りたい、広い面を効率よく加工したい場合は、
F2 Ultra通常版の方が向いている場面もあります。
金属加工で比較する
金属加工を重視するなら、基本的にはF2 Ultra通常版が第一候補になります。
60W MOPAファイバーレーザーにより、金属への名入れ、カラー表現、深彫り、銘板加工などを狙いやすいからです。
F2 Ultra UVでも金属表面へのマーキングは可能ですが、 金属を強く加工したい、深く彫りたい、色表現を積極的に使いたい場合は、 通常版のMOPAモデルの方が目的に合いやすいです。
ガラス・樹脂加工で比較する
ガラスや樹脂、透明素材を重視する場合は、F2 Ultra UVが候補になります。
UVレーザーは、素材表面への細かなマーキングや、熱影響を抑えたい加工で使いやすい場面があります。
ただし、ガラスや樹脂といっても素材の種類、色、表面処理、形状によって結果は変わります。
量産や受注加工を考える場合は、実際の素材でテスト加工を行う前提で考えた方が安全です。
木材・革・アクリル加工で比較する
木材、革、紙、黒系アクリルなども扱いたい場合は、F2 Ultra通常版の方が使いやすい場面が多いです。
40Wダイオードレーザーを搭載しているため、金属だけでなく一般的なレーザー加工素材にも対応しやすい構成です。
一方、F2 Ultra UVは精密マーキングが主目的のモデルです。
木材や革の切断、広い面積の加工、雑貨制作全般まで考える場合は、通常版やP2S、S1なども比較対象になります。
価格差だけで選ばない方がよい理由
F2 Ultra通常版とF2 Ultra UVは、どちらも高額な機種です。
そのため価格差だけで選びたくなりますが、実際には「安い・高い」よりも、
自分の仕事に必要なレーザー種類かどうか が重要です。
レーザーの種類が違うと、できる仕事も変わる
MOPA、ダイオード、UVは、それぞれ得意な素材や加工結果が異なります。
金属を中心にするのか、ガラスや樹脂を中心にするのか、木材や革まで扱うのかによって、
選ぶべき機種は変わります。
迷ったときの選び方
| 重視すること | 選びやすい機種 |
|---|---|
| 金属名入れを本格的に始めたい | xTool F2 Ultra |
| 金属へのカラー刻印をしたい | xTool F2 Ultra |
| 金属の深彫りや銘板加工を重視したい | xTool F2 Ultra |
| 木材や革も一緒に扱いたい | xTool F2 Ultra |
| ガラスや透明素材に加工したい | xTool F2 Ultra UV |
| 樹脂やプラスチックへの精密マーキングをしたい | xTool F2 Ultra UV |
| 細かい文字やロゴ、QRコードを重視したい | xTool F2 Ultra UV |
| 幅広い素材を1台で試したい | xTool F2 Ultra |
購入前に確認したい注意点
- 加工したい素材が金属中心か、ガラス・樹脂中心か
- 深彫り、カラー刻印、精密マーキングのどれを重視するか
- 木材や革も加工対象に含めるか
- 受注加工や商品制作で使う素材が決まっているか
- 排気、臭い、作業スペースを確保できるか
- 実際の素材でテスト加工できるか
- 将来的にどの分野の加工を増やしたいか
F2 Ultra通常版とF2 Ultra UVは、名前は似ていますが、得意分野はかなり違います。
「上位機だから何でもできる」と考えるより、
自分の加工対象に合うレーザーを選ぶことが重要です。
個別ページで詳しく確認する
xTool全体から比較したい方へ
F2 Ultra系以外にも、F1 Ultra、F1、F2、S1、P2S、Mシリーズなど、
xToolには用途の異なる機種があります。
どの機種が向いているかを一覧で確認したい方は、以下のページをご覧ください。
購入前に価格、設置、排気、サポート、メンテナンスなどを整理したい方は、以下のチェックリストも参考にしてください。
