Lazakkaでは、レーザー加工機や3Dプリンターを単に「新しい機械」として紹介するのではなく、実際のものづくりに使った時にどんな価値があるのかを考えています。
新製品だから良い、機能が多いから良い、高価だから良い、とは限りません。
作りたいものに必要なのか。使い続けられるのか。
外注した方が合理的ではないのか。
そして、その機械を使うことで新しい作品や商品が生まれるのか。
このページでは、Lazakkaがレーザー加工機に興味を持った原点と、これからのものづくりについて考えていることを書いています。
レーザー加工機に惹かれた原点はXYプロッターでした
私がレーザー加工機に興味を持った理由には、以前、住宅系CADメーカーでXYプロッターを取り扱っていた経験があります。
CADで作った図面データに従って、ペンがX方向・Y方向へ動きながら紙の上に線を描いていく。

XYプロッター。CADデータが実際の線として紙の上に描かれていきます。
初めてレーザー加工機を見た時、私には「プロッターのペンがレーザーに変わった」ように感じました。
もちろん機械としての構造や制御方法は同じではありません。
しかし、パソコンの中にあるデータが機械の動きに変換され、目の前の素材に形として現れる。
そこに非常に大きな魅力を感じました。
データが「実物」になる面白さ
レーザー加工機の面白さは、単に木を切ったり文字を彫刻したりすることだけではないと思っています。
CADやIllustratorなどで作ったデータが、木材、MDF、アクリル、革、金属などの実物へ変わっていく。
パソコンの画面の中にしかなかったものが、手に取れるものになる。
Lazakkaにとってレーザー加工機は、「デジタルデータを現実のものへ変換するための道具」です。
フラット型とガルボ型、それぞれの面白さ
xTool S1のようなフラットタイプのレーザー加工機では、レーザーヘッドが加工範囲を移動しながら素材を加工していきます。
xTool S1での加工。XY方向へ移動しながら加工していく様子です。
一方、Fシリーズのようなガルボタイプを初めて使った時には、
また違う感覚がありました。
レーザーヘッドを加工範囲全体へ大きく動かすのではなく、ミラーを高速制御してレーザーを走査するため、
加工している様子は私にはプリンターに近いものにも感じられました。

xTool F1 Ultra。高速加工が特徴的なガルボタイプのレーザー加工機です。
最近のレーザー加工機メーカーを見て感じること
レーザー加工機の市場は、この数年間で大きく変わりました。
メーカー各社から多くの新製品が登場し、レーザー加工だけではなく、印刷、転写、さまざまな加工方式へ製品分野を広げる動きもあります。
製品の選択肢が増えること自体は悪いことではありません。
新しい技術によって、これまで難しかったものが作れるようになる可能性もあります。
ただ、Lazakkaでは一つ疑問を持つようになりました。
「できる機械があること」と、「その機械を自分で所有する必要があること」は、同じではないのではないか。
「買わない」という選択もあります
例えばDTFプリント。
オリジナルウェアを作るには非常に便利な方法ですが、DTFプリンターを所有すれば、インクやプリントヘッドなどの管理も必要になります。
一方で現在は、必要なデータを送ればDTF転写シートをオンデマンドで制作してくれるサービスもあります。
制作量が少なければ、転写シートを外注し、自分ではプレス工程だけを行うという方法もあります。
大量に継続して制作するのであれば内製化する意味があります。
しかし使用頻度が低ければ、機械を所有しない方がコストも管理負担も小さくなる場合があります。
これはDTFだけの話ではありません。
Lazakkaでは機械を選ぶ時、「その機械で何ができるか」だけではなく、「その機械を自分で持つ意味があるのか」まで考えます。
Lazakkaが機械を見る4つの基準
① 作りたいものを作れるか
加工できる素材やサイズ、精度、加工速度など、まず目的を実現できることが必要です。
② 無理なく使い続けられるか
メンテナンス、設置場所、排気、消耗品、ソフトウェアなども含めて考えます。
③ 商品として利益を出せるか
機械の価格だけでなく、材料費、加工時間、失敗、管理時間まで含めて考えます。
④ 本当に所有する必要があるか
外注で十分なら外注する。
今持っている機械で作れるなら買い替えない。
これも立派な選択だと考えています。
レーザー加工と3Dプリンター
Lazakkaが今後特に可能性を感じているのが、レーザー加工機と3Dプリンターを組み合わせたものづくりです。
レーザー加工機は、板材の切断、彫刻、平面的なパーツ制作を得意とします。
3Dプリンターは、
立体部品、台座、治具、保持部品、機構部品などを作ることができます。
レーザーで作れないものを3Dプリンターで作り、3Dプリンターだけでは作りにくいものをレーザーで作る。
一台の機械ですべてを行うのではなく、それぞれ得意な加工方法を組み合わせる。
この考え方の方が、小規模なものづくりには大きな可能性があるとLazakkaでは考えています。
メーカーではなく「作りたいもの」から考える
LazakkaではxToolをはじめ、さまざまなメーカーのレーザー加工機や3Dプリンターを取り上げています。
特定メーカーの製品を選ぶことを目的にはしていません。
メーカーごとに得意な部分があり、価格、性能、使いやすさ、ソフトウェア、メンテナンス性なども違います。
そのため、「どのメーカーが一番良いか」ではなく、「何を作るために、どの道具を使うのが合理的なのか」
を基準に考えます。
新製品だから紹介する、ではなく
レーザー加工機や3Dプリンターの新製品は次々と登場します。
しかし、新しい製品が登場するたびに買い替える必要はありません。
新しい機能が実際の制作で役立つのか。
今ある機械ではできないことなのか。
その差に価格だけの価値があるのか。
Lazakkaでは、
メーカーの製品説明だけではなく、実際に「作る側」から考えていきます。
